たゆたうように生きる。ー現在メキシコで働き中ー

海外で働きたい!+大学でスペイン語学んでた!=ということでメキシコで働くことになりました。現在グアナファト州で1年経過しました。夢にまでみていた海外就職だけど、色々悩むこと・辛いこと多いですね。このブログは自分の愚痴、思い、つらみが8割、あとの2割でメキシコ就活に役立つ情報をお送りしていきたいとは思ってます。

思い残すことなく海外へ行くはずだったのに。大切な人を残して旅立つ意味とは?

ずっと海外で働きたいという夢を持っていたわけでありますが、その夢を抱いていた間、自分に彼氏という存在はずっとおらず、まったく海外へ飛び立つにあたって自分を引き留めるものはありませんでした。

 

しかし最近、なんの因果か幸運なことにお付き合いをさせていただくことになった人ができ、これが今回のメキシコへの旅立ちに際して大きな頭痛の種になっているのであります。

と言いますのも、単刀直入に申しまして遠距離恋愛になってしまうからであります。

そして、これによって離れ離れになってしまうことに非常に寂しさを感じているのであります。ただの恋する乙女状態で手が付けられないのでございます。

 

まったく、今まで自分が海外へ行く際にこのような気持ちにさせるものが出来るとは考えたこともありませんでした。よくホームシックで家が恋しいという話も聞きますが、幸か不幸かわたしにはそれは当てはまりませんでしたので、逆に新しい気持ちで生活をスタートできるという点で海外へ出ることは非常に楽しみなウキウキさせてくれるような経験でした。

ところが今回このような状況となって、非常に困惑し、自分の下す決断に迷いすら生じてしまうのであります。自分も苦しみ、自身の大切な人にも寂しい思いをさせるこの渡航の決断は、今後にどう影響するのだろうか、どのような結果を生むのだろうか、と。

 

彼は、わたしの海外で働きたいという夢を応援してくれており、今回の内定も非常に喜んでくれております。

私自身も、長年の夢だった海外での就職が今回ついに実ることになり、ようやく自分の人生がここから始まるという思いでおります。なので、日本に留まるという選択は何があっても「無い」わけではあるのですが、非常に心が苦しいのであります。

 

現在、アルケミストという小説を読んでおります。

まだ途中ではありますが、サンチャゴという羊飼いの少年が、宝物を探しにいく旅をする中で様々な人と出会い人生の知恵を学んでいくというお話であります。そしてその中に非常に今のわたしに響く箇所がありましたので、備忘録的にここに引用させていただきたいと思います。

 

そして少年にも目的があった。彼の人生の目的は旅をすることだった。

彼は自分が、今までに経験したことのないような気持ちになっているのに気がついた。それは、一ヵ所にずっと住みつきたいという希望だった。黒髪の少女と一緒にいれば、自分の毎日は決して同じではないだろうと、彼は思った。

そして、船乗りや、行商人たちと同じように、羊飼いもまた、自由な旅の喜びを忘れさせる誰かがいる町を、いつか必ず見つけることを、知っていた。

主人公の少年にとって、旅することが人生の目的なのでありますが、彼はある町で黒髪の少女に出会い、恋に落ちてしまいます。そして、旅に生きる彼ですらも「一ヵ所にずっと住みつきたいという希望」を抱くようになったのであります。

「自由な旅の喜びを忘れさせる誰か」という部分が、今まで自由に生きてきたわたしには非常にピンポイントに刺さったのでありました。

 

そして、こちらの部分も同じく同小説から引用したいと思います。

少年は(中略)夢が実現する可能性があるからこそ、人生はおもしろいのだ、と思った。

 

夢を追う人にとって、このアルケミストという小説は非常に勇気をもらえる本で、おススメかと思います。

ぜひ機会があれば読んでみるのもよいかと思います。